目次
◆「最近仕事のフォローばかりしてる」と疲れていませんか?

最近、仕事で人のフォローばかりで疲れている人が増えているようです。最初は「面倒見がいいね」と褒められていたのにフォローが当たり前となり、自分の仕事も後回しになるとモヤモヤしている人も多いのではないでしょうか。
◆仕事のフォローをして疲れてしまう人のタイプ
ではどんな人がフォローをして疲れてしまうタイプに当てはまるのでしょうか。ここでは、その中で代表的な3つのタイプを紹介します。
自分より他人を優先させてしまう人
他人を優先してしまうのは、「自己肯定感が低い」ことが原因と言われています。自分の価値を認められず、意見をしまい込んでしまう傾向があり「嫌なことを嫌」と言えない特徴があります。また、人の意見を優先しすぎて、自分の本当の気持ちが行方不明になっている可能性もあります。
相手の心理を先読みしすぎてしまう人
頭の回転が早く先回りで行動できる人が職場にいると、仕事がスムーズに回ります。
リスクを減らすことができる場合もありますが、勘違いや決めつけで不要な行動をしている可能性もあり、結果あなたの仕事を不用意に増やしている可能性もあります。
マイナス評価になるのを過剰に心配してしまう人
「人から認められたい」という想いが強く、SNSでも「いいね」の数を気にしたり、他人の視線で意見を変えてしまいます。成功体験より失敗体験を覚えており、人に嫌われたくないという思いが人一倍強いタイプでもあります。
◆仕事のフォローで疲れるのはどんなとき?個別の対処法とは

フォローして疲れてしまうタイプに当てはまらなくても、フォローをしていて嫌になる瞬間は誰にでもあります。まずは「どんな時に疲れているか」を把握することも大切です。具体的な例を3つ紹介します。
自分ばかりフォローしており、自分はフォローされていないと感じるとき
自分は人が困っているところに適切に手を差し伸べているのに、忙しくしていても声すらかけてもらえない。どうして気がついてくれないんだろうとイライラする。多くの人がこの経験をしているのではないでしょうか。この場合、誰かにこの状況を察してもらうことは難しいため、上司に相談して、業務分担を変えてもらうなど、まずは自分の仕事量に不満を持っていることをわかってもらうことが大切です。
気がついた人がする仕事が多く自分ばかりに集中しているとき
鳴った電話にすぐ反応したり、お客様にすぐ気が付くのは自分ばかり。また、無くなったコピー用紙の補充や溜まったシュレッターくずの廃棄など「名もなき仕事」が自分ばかりに集中していると気がついた時に疲れを感じることがあるかも知れません。この場合は、「気が付かない人が気が付く環境」にする必要があります。業務を当番制にする提案など、こまごまとした付帯業務も大切な仕事と全員で自覚する必要があります。
もっとフォローしてあげたいが余裕がなく中途半端になり、それがストレスになるとき
フォローするのは嫌いではないが、仕事量が多いため、適切なフォローができず、フォローした人が失敗したり、自分の不甲斐なさに落ち込むということもあります。
これは仕事量がそもそも多く、人員が適正配置されていない可能性もあります。仕事の役割を決めるのは上司の決定権です。相談して改善されないのであれば、「できる範囲を自分で決める」「転職も視野に入れる」ことも一つの方法です。
◆仕事のフォローに疲れたときの基本の対処法
紹介したケース以外で仕事のフォローに疲れるケースはたくさんあります。どんなケースであっても、効果的な対処法がありますので紹介します。
睡眠
睡眠は基本中の基本で、すぐ実行できる方法です。脳の休息が取れていなければ、適切なフォローもできません。フォロー中に声を荒げたりイライラすることが増えたら、まず睡眠をたっぷりとりましょう。昼休みに目を閉じる方法も効果的です。昼休み中に仕事したり、スマホを見る人も多いですが、フォローに疲れた時は一度手を止めて休憩した方が仕事の効率はアップします。
人に話す
自分の今の気持ちを考えを吐き出すことはとても効果的です。「話すだけで本当に効果があるのか?」と疑問が残る人もいるかもしれませんが「人に気持ちを話すこと」を認知行動療法では、「外在化」とよびます。個人の内側にあるものを、外側に示すことで、外在化された言葉、イメージなどを手がかりにして、自分で理解したり、ケアできるのです。
「人に話しても解決策など浮かばない」と考える人も多いですが、思考を巡らすことで、自分の感情がつかめ、気持ちを整理することができる人も多いはずです。
もし話す相手がいなければ、一人で声を出して誰かに語りかけるように気持ちを話すことも、同様の効果があります。
フォローされる体験をする
フォローされる側というのは、「気遣ってもらう」という誰かに大切にされている感覚です。美容室やマッサージに行く、素敵な喫茶店で、良い接客を受ける。ホスピタリティが高い接客を受けると、気持ちが癒されて自己肯定感が上がっていきます。
◆仕事のフォローに疲れきらないためには?ストレスフルな体質を目指そう!
仕事のフォローに疲れ切ってしまう前に、ストレスを解消できる方法を紹介します。
ヘトヘトになる前にこまめに対処することで、ストレスフルな身体と心を目指しましょう。
事実を書き出す
ネガティブな感情に押し流されそうになった時には、認知行動療法を元にしたストレス解消法をとってみましょう。感情の背景にある「考え」に注目してそこを修正していく方法です。
嫌なことが起こると、人はネガティブな感情を持ちます。認知療法ではここを3段階に分けて考えます。
①出来事(事実)
②それに対しての考え(認知)
③感情が湧く(感情)
私たちの頭の中では②の認知を自覚していないことが多いのですが、感情の一歩前に戻って自覚し、ネガティブな感情を少しでも小さくする療法です。
紙に書いたり、スマホのメモ機能を使って、整理していきます。
例えば、①事実:自分ばかり電話応対している ③感情:イライラ
という事実と感情を埋めて、その後 ②認知 を埋めていきます。
②認知:「私が応対すると思って、皆電話を取らないのではないか?」
その後、認知について「本当にそうか?」と疑ってみます。
すると、「他の仕事に追われていたのかも知れない」などと気づきが出てきます。
別の考えに置き換えられるとネガティブな感情が少しずつ小さくなっていきます。
呼吸法
人の悩みは、「変えられない過去」や、「確定していない未来」を考えた時に起こると言われています。今に意識を向ける。これが「マインドフルネス」という考え方です。最近では、瞑想に関するアプリもたくさん出ていますので利用してみましょう。アプリがなくても、以下の方法ですぐに実行できます。
- 椅子に座って、目を閉じます。
- お腹の膨らみを感じながらゆっくり息を吸い、またお腹のへこみを感じながらゆっくり息を吐いていきます。
- 雑念が浮かんだ時は、「雑念が浮かんだ」ということを認識してからまた意識を戻していきます。
アサーション
仕事のフォローをする時の声の掛け方を工夫してみましょう。「アサーション」という自分も相手も大切にしたコミュニケーション方法です。言い方がキツくなったり、反対に自分の意見を飲み込んでしまうのではなくコミュニケーションをとる方法です。
アサーションで大切なのは「主語を自分にする」ことです。「あなたはどうして仕事が遅いの?」と相手を責めるより具体的な方法を示しながら「私はこのように仕事してくれると助かります」と伝える方が感情のぶつかり合いにならずに自分の意見を伝えることができます。
◆まとめ

仕事のフォローばかりで疲れたと感じたら、放置は厳禁です。まずはしっかり睡眠をとり、自分を優先する行動をとりましょう。
人に話しても意味がないと思わずに口に出すことも大切です。
気持ちが少し元気になったら今度は疲れすぎないように、認知を変えてみる、呼吸法、アサーションなどを取り入れてみましょう。

あなたの肌と心をフォローしてくれるブランド『ジョシーユ』
joscille skin&mind essence 梅と桜
60mL ¥3,982
ヘルシーな明るい艶やかな肌に仕上げ、外的ストレスから肌を守り、肌リズムを整えます。乾燥・くすみ・ブルーライトが気になる方や、エイジングケアをしたい方におすすめ。淡いピンクの色味と、フレッシュな香りに癒されてください。
詳細はこちら
こちらもおすすめ
※参考文献 職場の同僚のフォローに疲れたら読む本 佐藤恵美