ブルーライトとは、可視光線 (*1) のなかでも、最も波長が短く、強いエネルギーを持つ青白光のこと。

パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイに多く含まれていて、「第3の紫外線」とも言われています。

このブルーライトが目の疲れや睡眠に影響を与えることは知られていますが、老化につながる可能性もあることをご存じですか?

この記事では、ブルーライトが肌に与える影響や、老化を防ぐ対策方法についてご紹介します。

ブルーライトの肌への影響

肌の老化は、加齢による老化が2割、太陽光などによる光老化が約8割と言われています。

シミ、シワなど光老化の主な原因は紫外線ですが、ブルーライトによる可視光線も、紫外線と同じく肌に影響を及ぼす可能性があります。

シワ・たるみなどハリ低下の原因になる

ブルーライトは、紫外線UV-A波と同じく、肌の奥深い真皮層までエネルギーが到達する性質を持ちます。

真皮層には、「線維芽細胞」というコーラゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを作り出す細胞があり、ハリのある健やかな肌でいるためには、この「線維芽細胞」の働きが欠かせません。

ブルーライトを浴び続けることで「線維芽細胞」がダメージを受け、正常に機能しなくなるため、肌のハリが徐々に低下し、シワやたるみなどの原因につながるのです。

シミ・くすみなど色素沈着の原因になる

ブルーライトにより発生した活性酸素がメラノサイトを刺激し、メラニンの生成が促され、シミや色素沈着の原因となります。

2014年に日本の化粧品会社の行った実験では、ブルーライトによって出現した色素沈着は3ヶ月以上残る可能性があるということが分かっています。

また、ブルーライトは、睡眠ホルモンとも呼ばれる「メラトニン」の分泌を抑制します。

「メラトニン」が不足すると、睡眠の質が下がり、肌のターンオーバーが乱れるので、くすみにつながる可能性もあるでしょう。

ブルーライトの対策方法

パソコン、スマートフォン、LED照明など、ブルーライトは私たちの日常と切っても切り離せない存在です。

ブルーライトを完全に避けて生活を送るのは難しいため、うまく付き合っていくことが大切です。

ここでは、ブルーライトとうまく付き合っていくための対策方法をご紹介します。

スマートフォンやパソコンの明るさを調整する

スマートフォンやパソコンには、ブルーライトを軽減する機能が搭載されています。

ブルーライトは寒色であるため、画面の明るさ調整で暖色に変更することで、ブルーライトをカットすることができます。

画面の色味が変わると、慣れるまで違和感があるかもしれませんが、夜間のみナイトモード設定を利用するなど、ブルーライトを浴びる量を調整しましょう。

スマートフォンやパソコンの就寝前の使用を控える

朝や日中のブルーライトは、体内時計を整える効果があると言われていますが、夜間に多く浴びると、体内時計がずれて睡眠の質が低下してしまいます。

特に、就寝前ベットの中でスマートフォンを触る方も多くいますが、距離が近いほどブルーライトを浴びる量は多くなるため、寝室には持ち込まないようにしましょう。

就寝1時間前にはスマートフォンやパソコンを見ないようにして、質の良い睡眠を心がけてください。

抗酸化作用の高いビタミンA、C、E、ポリフェノールを食事やサプリメントから摂取する

抗酸化作用とは、活性酸素による体のダメージを低減する働きのこと。

ブルーライトにより発生した活性酸素を除去するために、抗酸化作用の高いビタミンA、C、E、やポリフェノールを多く含む、以下の食品を意識して取り入れましょう。

ビタミンA緑黄色野菜、うなぎ、豚や鶏のレバーなど
ビタミンC赤ピーマン、ブロッコリー、アセロラ、キウイなど
ビタミンEひまわり油、アーモンド、ヘーゼルナッツなど
ポリフェノール赤ワイン、コーヒー、緑茶、ココアなど

日頃から、抗酸化作用の高い栄養素を取り入れた食事を意識することで、活性酸素が発生しても除去できる体にしておくことが大切です。

気軽に取り入れられるビタミンCなどのサプリメントから摂取してもOK!

ブルーライトカットフィルムやメガネを活用する

スマートフォンやパソコンなどを使用する機会が多い方は、ブルーライトカットフィルムやメガネの活用がおすすめ。

使用する商品にもよりますが、あるメーカーのアンケートによると、ブルーライトカットのアイテムを使用することで、「目の疲れが軽減された」「肩こりがなくなった」といった意見も出ています。

画面がはっきり見える高透明タイプのフィルムや、仕事やプライベートでも違和感なく使えるベーシックなデザインのメガネなど、自分に合ったアイテムを見つけてみてください。

ブルーライトカットやPA値を意識したベースメイクを選ぶ

日焼け止めや日傘など、紫外線対策をしている方は多くいますが、ブルーライトについては、長時間無防備に浴びがちなもの。

ブルーライトをカットできる成分を含んだベースメイクを選ぶことで、肌の老化を防ぎましょう。

ブルーライトの肌への影響でもお伝えしたように、ブルーライトは紫外線UV-A波と似た性質を持っているので、SPFよりPA値 (*2) を参考に選ぶと良いです。

ブルーライトカットができるおすすめのベースメイク5選

最後に、日常のブルーライト対策におすすめのベースメイクを5つご紹介します。

ブルーライトを42.5%カット|アンプルール WプロテクトUV ブライト+

ハイドロキノン誘導体 (*3) 、ナイアシンアミド (*4) 、ビタミンC誘導体 (*5) と3種のブライト成分を配合した日中用ブライトUV美容液。

国内最高値の紫外線防御力ながら、乳液のように肌になじみ、素肌のような心地よさが特徴です。

また、外的刺激も防ぐ多機能プロテクト処方で、ブルーライトを42.5%カットします。

肌に負担なく、ブルーライトカット対策をしたい方や、明るい肌になりたい方におすすめです。

アンプルール WプロテクトUV ブライト+ ¥4,620

ブルーライトカットとシワ改善・美白ケアができる|オルビス リンクルブライトUVプロテクター

シワ改善と美白ケアができる高機能の日焼け止め。

シワ改善・美白有効成分のWナイアシン (*6) 、日中の肌環境に着目したベースエンハンサーWP (*7) に加え、3つの植物の力を組み合わせた複合保湿成分マルチプルフィトラスター (*8) を含めた美容液成分がたっぷり88%配合されています。

紫外線、ブルーライト、近赤外線、大気中のホコリなど、外的刺激から肌を守るマルチカット機能も搭載されています。

ベタつきやきしみを感じにくく、ベースメイクとしてもおすすめです。

オルビス リンクルブライトUVプロテクター ¥3,850

ブルーライトをカットしながら3種のビタミンCを供給|オバジC デイセラムUV

紫外線を浴びると中の成分があふれ出すビタミンC誘導体を「紫外線反応型カプセル」を内包し、日中もビタミンCを供給。

さらに、保湿型ビタミンC誘導体、持続型ビタミンC誘導体も配合し、日中のスキンケアが叶います。

紫外線はもちろん、近赤外線やブルーライト、大気汚染なども防御し、さまざまな有害物によるダメージからも、肌を守ります。

日やけ止め乳液・ベースメイクとして使用でき、自然なツヤと透明感で、トーンアップも期待できますよ。

オバジC デイセラムUV ¥3,300

遺伝子研究を取り入れたバイオコスメ|G2CELL パーフェクティング シールド サンプロテクター

G2CELLの独自成分である EGF-白キクラゲ発酵物を配合した韓国スキンケアブランドの日焼け止め美容液。

白キクラゲは、食品の滋養源としてだけでなく、化粧品成分としても、肌の美容に良い効果を発揮します。

肌の再生、老化防止、シワ改善、バリア機能強化、抗炎症、保湿および美白と、非常に優れた効能を持つG2CELLの独自特許成分が基礎となる肌の土台を健康に保ちます。

また、WHOが「21世紀の驚異的薬草」と認定したツボクサエキスを配合するなど、最高の品質と高い効能を持つ製品を提供。

不要なものは最小限にし、優れた成分のみを配合しています。

国内最高水準のUVカット力で、ブルーライトからも肌を守ってくれますよ。

ブルーライト対策と肌の自生力アップを同時にしたい方におすすめです。

G2CELL パーフェクティング シールド サンプロテクター SPF50+ / PA++++
50ml ¥8,250
紫外線から皮膚を保護します。ベタつきがなく伸びの良いテクスチャーはメイク前にも使いやすい日焼け止めです。G2CELLは遺伝子研究プロジェクトの1つ「GENOHEAL」による、全世界10万人の遺伝子データによって生まれたバイオコスメティクスです。

詳細はこちら

アルビオン インテンスコンセントレート デイクリーム

昨年、リニューアルしたインテンスコンセントレート デイクリーム。

紫外線、近赤外線カットに加え、ブルーライトカット効果が新たに加わりました。

また、細胞の活動サイクルを整える時計遺伝子の働きにも着目し、UVダメージの記憶を残さない処方が従来よりパワーアップしています。

美容クリームのようななめらかな塗り心地で、ベースメイクとしても、ワンランク上の肌に仕上げてくれますよ。

アルビオン インテンスコンセントレート デイクリーム ¥1,1000

まとめ

今回は、ブルーライトによる肌への影響や、老化を防ぐための対策方法についてご紹介しました。

紫外線と同じく、ブルーライトも、シミ、シワなど肌が老化する原因となるため、日頃から対策とケアをしていくことが重要です。

完全に避けて生活することができないからこそ、ブルーライトカットアイテムを活用したり、抗酸化作用の高い食事を意識したりと、うまく付き合っていけると良いですね。

この記事の執筆者

きこ(huukahuka)
大学卒業後、オーガニックショップ店員や学校事務を経験し、現在はライターとして活動中。

ヘルシーなライフスタイルをモットーに、休日はヨガやよもぎ蒸しにも通っています。

この記事をシェアする