将来結婚したら子供が欲しいし、病気にもなりたくない。そういった女性の想いを叶えるための「子宮ケア」はご存じでしょうか。

妊娠率の向上や子宮の病気予防など、メリットがたくさんある「子宮ケア」。

その具体的な方法、おすすめのフェムケア商品などをご紹介していきますので、よろしければぜひチェックしてみてくださいね。

子宮ケアの目的

現代女性は仕事やプライベートをパワフルに謳歌している半面、恋人や友人との関係、仕事、SNSなどの様々な関わりによってストレスにさらされています。

そのストレスがダイレクトに体にダメージを与え、結果的に女性ホルモンのバランスを揺るがす原因になってしまいます。

また、昔の女性は多産だったため、一生涯の月経回数は50回~100回だったのに対し、現代女性の一生涯の月経回数は400回~450回と、昔に比べ約10倍ほど月経を繰り返している計算になります。

月経の回数が増えるということはそれだけ心身ともに振り回されることに繋がり、月経そのものが憂鬱な存在に。

排卵と剥離を繰り返す月経が多くなることで子宮の負担が増え、子宮の病気そのもののリスクを引き上げてしまいます。

月経回数が増えたことにより、体と上手く付き合っていかなければならなくなりましたが、月経が起こること自体は悪いことばかりではありません。

女性ホルモンのバランスによって毎月月経が起こることは、女性の健康のバロメーター的役割を担ってくれているのです。

さらに女性ホルモンの分泌が正常に働いてくれているおかげで、受けられるメリットもたくさんあります。

「子宮ケア」とは、女性ホルモンのバランスを整え子宮機能の向上を目指すことを目的としています。

「子宮ケア」のメリット

ここからは「子宮ケア」を行うことで得られる、具体的なメリットについてご紹介していきます。

・月経痛の緩和

月経痛が引き起こされる要因のひとつに血流の悪さ、つまり冷えからくるものがあります。

この冷えをとるために、お腹周りと子宮を温める「子宮ケア」を行うことで、月経痛は緩和されます。

もともと月経中は体温が低くなりがちですが、そうなることで必然的に子宮も冷え、子宮の筋肉に弾力性が失われて収縮する力が低下します。

そうなると子宮内膜にある経血の剥離がうまく行われず、プロスタグランジンという体中の筋肉を収縮させるホルモンの分泌量が増え、骨盤内にプロスタグランジンが滞るため痛みが強くなります。

冷えがプロスタグランジンの分泌量を増やし、さらにその増えたプロスタグランジンの影響で血管が収縮します。

つまり、より冷えやすい体になるという悪循環を引き起こすのです。

基礎体温の低い冷え性の人は、さらに月経痛が強くなる傾向があるでしょう。

このほかにも月経痛の原因として、ストレスや女性ホルモンの不調により起きる場合があります。

女性ホルモンが不調であることによって冷えを誘発して月経痛を引き起こし、ストレスもまた体の血流を滞らせ、冷えることで月経痛が生じます。

月経中の体は普段より冷えやすく、冷えることで痛みが強くなるので、子宮とお腹周りを温める「子宮ケア」を行うことにより、痛みが緩和するでしょう。

・子宮の病気予防

前述でもお伝えしましたが、現代女性は一生涯の月経回数が多くなり、子宮の病気になるリスクが高まっています。

子宮の主な病気としては、子宮筋腫や子宮内膜症・卵巣嚢腫などがありますが、簡単にそれぞれの病気の説明をしていきます。

・子宮筋腫とは子宮の筋肉(壁)に発生する良性の腫瘍のことです。悪性ではないものの、20代~30代くらいで発症する病気です。
・子宮内膜症は、子宮内で本来育つはずの子宮内膜や類似した組織が、子宮以外の場所で発生する病気です。
・卵巣嚢腫は卵巣が大きく腫れた状態を言います。

これらの病気を発症することで痛みを感じたり、不妊の原因になる場合がありますので、そうなる前に「子宮ケア」による病気予防が何より重要です。

予防策としてこちらも月経痛の緩和同様、お腹周りや子宮を温めることをおすすめします。

血液の流れを良くすることで、子宮や卵巣の毛細血管に十分な栄養を届けたり、女性ホルモンの分泌や伝達を整えることができるのです。

そうすることで子宮や卵巣の機能が働き、健康的な状態を維持することができます。

病気の予防は、日ごろの小さな習慣の積み重ねによるものです。

病気になってしまうと長い時間治療に専念しなければならず、心身共に深いダメージを受けてしまいますので、そうならないためにもぜひしっかりケアしていきましょう。

・妊娠しやすい体づくり

妊娠しやすい体とは、ずばり女性ホルモンが整っていることが重要な条件です。

月経不順など女性ホルモンのバランスが乱れているだけで妊娠の確率が下がってしまうため、女性ホルモンを整えるための「子宮ケア」、つまり温めが必須になります。

温められることで女性ホルモンのバランスが整い、子宮や卵巣に通っている毛細血管を拡張し、卵巣機能が正常化することで排卵が促されやすく、受精しやすい体づくりができます。

昨今、妊娠を望んでもなかなか妊娠に至るまでに時間を要している方も少なからずいらっしゃいます。

まだ妊娠は先のことと考えていても、妊娠しやすい体づくりを日頃から意識して行うことでその後の結果も変わっていきますので、ぜひ毎日温めを心がけましょう。

・美肌になる

「子宮ケア」によって得られるメリットは、子宮機能の改善だけに留まりません。

温めによって女性ホルモンが正常化すると、エストロゲン(卵胞ホルモン)の作用によって美肌になります。

このエストロゲン(卵胞ホルモン)は別名「美肌ホルモン」と呼ばれ、通常生理が終わった後に分泌量が増し、お肌の水分量をキープしたりコラーゲンやエラスチンの生成を促進して肌の弾力を保ってくれます。

他にも情緒の安定や食欲を抑えてくれたりと、女性にとって嬉しいメリットが沢山ありますが、女性ホルモンが乱れるとこのホルモンがうまく作用されず、せっかくの効果が得にくくなります。

具体的にはニキビ・吹き出物が出たり、くすみ肌になってしまうことです。

原因としては、女性ホルモンが乱れることでもうひとつのホルモン、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増加してしまうためです。

エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量の多さが女性をより美しく見せてくれますので、女性ホルモンのバランスを整えて内側から魅力を高めていきましょう。

「子宮ケア」のデメリット

結論から言うと、「子宮ケア」をする上でデメリットはありません。

むしろ「子宮ケア」を日常に取り入れるのが早ければ早いほど、上記にあげたメリットを受けやすくなるでしょう。

特に病気の観点から言えば誰しも起こり得ることですので、将来のために早めに習慣化していくことをおすすめします。

「子宮ケア」の具体的な方法

セルフで行う「子宮ケア」は、どれも難しいものはありません。

ここからは、簡単に取り組める具体的な方法をご説明していきます。

「子宮ケア」をするための便利で優秀なフェムケア商品のご紹介もしていますので、良ければぜひチェックしてみてくださいね。

・温活をする

女性の体を健康的に維持するためには、「温める」ことが基本中の基本です。

「子宮ケア」においては子宮・お腹周りを温めることで、卵巣の血流を促して女性ホルモンのバランスを整え、メリットを得ることを目的としています。

しかし寒い時だけ、冷えている時だけ温めるのではあまり意味がありません。

女性の体はもともと筋肉が少なく脂肪が多いため、自力で体温を上げづらい特徴があります。

さらに暑さによる汗冷え、寒さによる血流の滞りなど、一年中自分が感じているより体の深部が冷やされている傾向にあります。

暑い時期と寒い時期での体の温め方が変わってきますので、ここからは春・夏と秋・冬に分けて温活の方法をご紹介していきます。

~春・夏~

初夏から夏にかけてエアコンをつけているオフィスでは、冷房の温度設定を自分好みにできず、寒さを感じてしまう場合もあるかもしれません。

仮に適温であったとしても、エアコンの冷風を浴び続けることで知らぬ間に体が冷やされていることもあります。

対策としては、お腹から腰を覆えるような大判のストールを常に巻いておくと良いですが、素材はコットンがおすすめです。

コットンは体から放出する熱を逃がさず、温かさをキープできます。

またやさしくふんわりした肌心地なので、長時間巻いていても快適に感じられます。

エアコンがかかっているオフィスでは、このような素材のストールで体を温めると良いでしょう。

またお家で過ごす際は、可能な限り腹巻のようなボディウォーマーで子宮・お腹周りを温めて欲しいところですが、汗をかいて蒸れたりする場合は無理に着用しなくても大丈夫です。

その際はなるべく冷たいものを飲食せずに、飲み物は常温かホット、食べ物もアイスなどの体を冷やす食べ物は控えましょう。

冷やされるということは体全体の血管の収縮に繋がり、このことが原因で子宮周りの抹消血管の血流が滞るためです。

冷え性の方は夏場においても体温が上がりにくい傾向があるので、湯船にしっかり浸かり、まずは全身の血流を促進させていくことから始めていきましょう。

~秋・冬~

 

いつでも子宮・お腹周りをボディウォーマーで温めることは必須です。

秋・冬は何もしなくても血流が滞りやすいので、子宮周りの血流を促進させる軽めの運動も良いでしょう。具体的にはウォーキングです。

毎日の通勤時間を少し足早に歩くだけでも効果があります。

またエレベーターを使わずに階段を上り下りするのも、子宮周りの筋肉を動かすので血流アップに繋がります。

日常で出来るところからで十分ですので、動いて血流を促進させることを意識してみると良いかもしれません。

また秋・冬は体全体の抹消血管が収縮する時期ですので、早めに仕事が終わった日は自分へのご褒美として少しぬるめのお湯にゆっくり浸かり、全身の血流をしっかり巡らせていきましょう。

・デリケートゾーンの洗浄

バスタイムに、デリケートゾーンも優しく洗浄しましょう。

というのも膣はほとんどの時間ショーツに覆われ、汗による蒸れ・かゆみが発生しやすく、また垢が溜まって不衛生になりやすい場所ですので、なるべく清潔にしておいた方が良い部分です。

理由としては雑菌が繁殖すると様々な病気に罹りやすく、またその病気によって不妊の原因を起こす可能性があるからです。

とはいえ石鹸でごしごし洗ったり、膣内までしっかり洗浄してしまうと、膣内の常在菌のバランスが崩れてしまいますので、あくまで優しく汚れを落とすことがポイントです。

石鹸も、ものによっては刺激が強い成分が入っている場合があるので、デリケートゾーン用の商品で優しく洗浄したほうが良いでしょう。

ニューニュアンス デリケートボディウォッシュ<洗浄料>は弱酸性でできていますので、刺激もなく安心して使える肌にやさしいアミノ酸系洗浄剤です。

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弱酸性のやさしい泡が、デリケートな部位の汚れをしっかり落とします。
センチフォリアローズやイランイランなど華やかな香りの精油に、フレッシュなハーバル系の精油を独自ブレンド。爽快感に包まれるさっぱりとした洗い上がりです。


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洗浄後の乾燥対策にハチミツエキスが配合されているので、デリケートな部分のうるおいがキープできるのも嬉しいポイント。

沖縄の海でとれたクレイ<海泥シルト>も配合しており、しっかり汚れを吸着してくれます。また、防腐剤や合成香料、硫酸系界⾯活性剤を使用していないのでお肌にとても優しいです。

センチフォリアローズやイランイランの花の香りの精油と、フレッシュなハーバル系の精油をブレンドしているので、バスタイムはこの香りでうっとり癒されそうですね。

しかし、現在かゆみやにおいが気になるようであれば、デリケートゾーンが荒れている可能性があるのでお湯で優しく洗うだけに留めておき、早い段階でかかりつけの産婦人科に診てもらいましょう。

・ショーツを肌心地の良いものにする

締め付けの強いショーツは血流が悪くなるので、特に月経時には穿き心地が良いショーツを身に着けておきましょう。

ショーツを心地よいものにすることで血流を巡らせることができ、またストレスフリーな状態で過ごせます。

SKINis シームレス ライト吸水ショーツは、快適な穿き心地であるうえに吸水ショーツとしても機能性が高く、月経時に頼れる存在です。

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生理がはじまりそうな時、おりものが多い時、尿漏れが気になる時。そんな心配を抱える方に向けて、毎日穿きたくなるライトな吸水ショーツをつくりました。

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1日の経血量の平均が30ml前後なのに対し、ショーツの吸収量が15mlほどなので、多い日以外のショーツとして使用できます。

これなら思わぬタイミングで月経がはじまっても、慌ててトイレに駆け込まなくて良いので、本当に優れもの。

ウエストと鼠径部は締め付けが気にならない切りっぱなし仕様。ミシンを使わずに生地を貼り合わせる圧着方式で作っているので、縫い目のごろつきやチクチク感がありません。マチ部分も薄く、吸水ショーツ特有のゴワつきをなくしました。

また、クロッチ部分には雑菌の発生を抑える抗菌防臭機能に加え、アンモニア臭を中和して打ち消す消臭機能付き。衛生面やにおいが気になる方におすすめです。

サイズはM/Lと2サイズ展開。色も2色からお選びいただけます。

月経時の不安を解消してくれるSKINis シームレス ライト吸水ショーツは、女性にとって頼もしいアイテムですので一枚備えておくと安心かもしれません。

まとめ

「子宮ケア」を行うことで女性ホルモンのバランスが整い、月経痛の緩和、子宮の病気予防、妊娠率の向上、美肌などのメリットがあり、早いうちから行うことでこれらの効果を得られやすくなります。

将来後悔しないために、未来の自分のための「子宮ケア」をぜひ実践してみてくださいね。

この記事の執筆者

倉嘉れんね
NARD JAPAN認定 アロマ・インストラクター取得

ライター/絵本作家。アロマセラピストとして8年間従事し、多くの女性の心と体の揺らぎに寄り添う。心や体の変化に伴う相談を受けてきた経験から、セラピスト活動の一環として大人の癒しのための絵本作家活動も行う。

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