冬になると乾燥対策に悩む方が多いですが、一般に言われているスキンケアにはウソの情報もあるので注意が必要です。
本記事では乾燥対策のウソとホントを徹底検証し、冬の正しいスキンケアもご紹介します。
この記事を読むことで、ウソの情報に惑わされずに冬も乾燥に負けない美肌を目指せますよ。
目次
⚫︎知らないとまずい?!乾燥対策のウソ
まずは、乾燥対策のウソから紹介していきます。
以下のウソ情報を信じている方はすぐに改善してくださいね。
×保湿化粧品はたくさんの種類が必要
保湿化粧品はたくさんの種類が必要というのは、ウソです。
本当に大切なのは自分の肌に合った有効成分を効果的に取り入れることで、たくさん必要なわけではありません。
乾燥対策として取り入れたいのは、質の良いオイルやクリームです。
×冬は肌が乾燥するので洗顔は控えた方がいい
冬は肌が乾燥しやすくなりますが、洗顔を控えた方がいいというのはウソです。
汗やホコリで肌が汚れるのは冬でも同じです。また、眠っている間にも皮脂や汗などで肌は汚れています。
冬でも洗顔はきちんとおこないましょう。
×クレンジングはメイクを落とすためだけに使う
クレンジングはメイクを落とすためだけに使うものではないので、これはウソです。
もちろんクレンジングの主な目的はメイクを落とすことなので、一般にはメイクしていないときは洗顔のみでOKです。
しかし、オイリー肌で洗顔だけではすっきりしないという方は、メイクしていない日もクレンジングの使用をおすすめします。
その際、普段のクレンジングで肌が乾燥するという場合は、低刺激のミルクタイプを選ぶなどの調整をしてください。
×ベタつく肌の保湿は化粧水だけでいい
肌がベタつくからといって、化粧水だけでいいというのはウソです。
もし冬場も肌がベタつく場合は「かくれ乾燥」になっているのかもしれません。
かくれ乾燥とは、肌が水分不足になって必要以上に皮脂を分泌させている状態です。
洗顔後はすぐに化粧水で保湿して、その後は乳液などで整えましょう。
×肌質は一生変わらない
肌質は年齢や体調、季節などによって変わるので、一生変わらないというのはウソです。
たとえば「年齢を重ねると紫外線などのダメージを受けやすくなる」「春になると花粉症によって肌が荒れる」など、さまざまな影響で肌質は変化します。
×シートマスクは長時間使うほど効果がアップする
シートマスクの使用には適した時間があるため、長時間使うほど効果がアップするというのはウソ。
なぜなら、長時間使うことでシートが乾燥して肌の水分を奪ってしまうからです。
シートマスクは、決められた時間を守って使用することが大切です。
×肌がきれいならスキンケアは不要
肌がきれいでもスキンケアは必要なので、不要というのはウソです。
今、肌悩みがないとしても、良い状態を保ち続けるにはスキンケアが必要。
肌は年齢や季節によって変化するため、きれいな状態でも最低限のスキンケアはおこないましょう。
×乳液やクリームは肌にフタをするためのもの
乳液やクリームの役割は肌のフタではないので、これはウソ。正しくは、化粧水の上から油分を補ってしっかりと保湿するためのものです。
しかし、冬場は化粧水と乳液やクリームの保湿効果だけでは不足する人が多いため、美容液などをプラスするのが効果的だといえます。
×「ダブル洗顔不要」のクレンジングの場合洗顔はしない方がいい
「ダブル洗顔不要」のクレンジングの場合は、基本的には洗顔は必要ありません。
しかし、脂性肌の人などは必要な場合もあるため、ウソだといえます。
また、Tゾーンだけベタつきを感じるといった場合は、部分洗顔するのも効果的です。
×使ってみて使用感の良いスキンケアを選べばいい
良いスキンケアとは肌質に合わせることなので、使用感で選べばいいというのはウソ。
すっきり感が気持ちいいという理由で脂性肌用の洗顔料を使っていても、実は乾燥肌という場合は肌荒れを起こします。
肌の状態を観察しながら、自分に合ったスキンケアを選ぶことが大切です。
⚫︎知っておきたい乾燥対策のホント
では次に、スキンケアの「ホント」を紹介していきます。
冬の乾燥対策のためにも、以下の情報をしっかり覚えておいてくださいね。
⭕️洗顔をしすぎると肌が乾燥する
洗顔のしすぎは肌の乾燥を招くので、これはホント。
洗顔で肌の汚れを落とすことができますが、しすぎると必要な皮脂やうるおいまで奪ってしまいます。
乾燥によって肌のバリア機能を失い、肌荒れの原因になるでしょう。
さらに、洗顔のしすぎが肌を傷つけて細かい傷から雑菌が入り込み、ニキビの原因にもなります。
洗顔は朝と夜の2回で十分なので、洗いすぎには注意しましょう。
⭕️体内の水分と皮膚の乾燥は関係がある
見過ごされがちですが、体内の水分が不足すると皮膚のうるおいも低下して乾燥の原因になるので、これはホントです。
体内の水分不足によって肌の新陳代謝が悪くなって乾燥につながったり、血液がネバネバになると血流が低下して血行不良を起こしたりするからです。
肌の乾燥を防ぐためには、体内への水分補給にも注意しましょう。
⭕️発酵食品には保湿効果がある
発酵食品には肌の新陳代謝を整えて乾燥を防ぐ効果があるため、これはホントです。
発酵食品に含まれる菌は腸内フローラを活性化して便秘を改善し、血行や肌の新陳代謝を促進するからです。
美しい肌を保つには、納豆や味噌、ヨーグルトなどの発酵食品を1日1品以上食べるようにしましょう。
⭕️アルコールの飲み過ぎは肌の乾燥を招く
アルコールは体内の水分を奪って肌の乾燥を招くので、これはホントです。
お酒を飲むと血液中に入ったアルコールを薄めるために、体内の水分が使われるからです。
少量のお酒にはストレス解消の効果もありますが、飲み過ぎは肌の乾燥やニキビの原因になるため、注意しましょう。
⭕️肌のタルミは改善できる
「肌のタルミは年齢のせいなのでどうしようもない」と考えている人も多いのですが、実は改善できるので、これはホントです。
ビタミンC誘導体には肌の引き締め効果が、レチノールやセラミドにも肌のハリを保つ効果があります。
肌のタルミには、これらの成分を含むスキンケアを使ってお手入れをしましょう。
⭕️ストレスも肌の乾燥と関係ある
ストレスも、肌の乾燥と密接な関係があるのでホントです。
強いストレスを受けると自律神経が正常に働かなくなって、肌のターンオーバーが乱れるからです。
適度に休養を取り、ストレスを上手に回復してあげると肌の乾燥もやわらぎます。
⭕️睡眠不足は肌の乾燥を招く
睡眠不足は肌の乾燥を招く大きな原因になるため、ホントです。
睡眠不足で吹き出物ができた経験のある方は多いでしょう。
眠っている間に成長ホルモンが分泌されることで肌のターンオーバーがおこなわれます。
睡眠時間が足りないと、成長ホルモンがしっかりと分泌されず、肌の乾燥や肌荒れの原因になるのです。
⭕️就寝前にスマホを見ると肌が乾燥する
睡眠不足とも関係がありますが、就寝前のスマホも肌の乾燥を招くためホントです。
スマホから出るブルーライトは人間の目がとらえる光の中でも最も強いものであり、睡眠ホルモンが抑制されてしまうからです。
睡眠ホルモンが抑制されて自律神経が乱れると睡眠不足を招き、肌の乾燥につながります。
⭕️水分が足りている肌は日焼けしにくい
十分な水分でうるおっている肌は日焼けしにくいため、これはホント。
肌表面の水分がバリアーになって、紫外線から肌を守るからです。
ただし、それだけでは十分とはいえないので日焼け止めなどによる保護は必要でしょう。
逆に、乾燥した肌は紫外線の影響を直接受けるため日焼けしやすいといえます。
⭕️スキンケアはラインで使わなくてもいい
メーカーはスキンケアをライン使いすることを推奨しています。
しかし、必ずしもライン使いしないといけないわけではないので、これはホントです。
大切なのは自分の肌に合ったものを使うことだからです。
化粧品それぞれの成分などを確認しながら、自分に合ったスキンケアを使いましょう。
ただし、成分を確認するのが面倒な人はラインで使う方が良いでしょう。
⚫︎冬の乾燥対策にも効果的な正しいスキンケア
ここまで、スキンケアのウソとホントについて紹介してきました。
次に、正しいスキンケア方法を順番に解説しましょう。
基本的なスキンケアは、以下の順序でおこないます。
朝のスキンケアやメイクをしていない日は、洗顔からはじめてOKです。
1.クレンジング
まず、手をきれいに洗いましょう。
クレンジング剤を額・両頬・鼻・あごに置いてクルクルと軽くなじませてすすぎます。
力を入れすぎないように優しく手早くおこなうのがコツです。
2.洗顔
洗顔は、32~35度程度のぬるま湯を使い、洗顔剤をよく泡立てて肌をこすらないように優しく洗います。
30~60秒程度で手早く洗い、丁寧にすすいだらタオルを肌に押し当てるようにして水分を取ります。
3.化粧水
化粧水は、肌を包み込むように優しくなじませましょう。
肌を叩くのは、赤みなどの原因になるのでNGです。
4.美容液
美容液を手のひらに適量取って、顔全体に優しく包み込むように付けます。
肌をこすらないことがポイントです。
5.乳液・クリーム
最後に乳液やクリームで肌を保護し、油分と水分を補います。
乳液を使うかクリームを使うかは、肌質によって使い分けましょう。
また、朝のスキンケアの場合はこの後で必要に応じて、日焼け止めなどを使います。
⚫︎肌質別冬のスキンケアのポイント
最後に、肌質別に冬のスキンケアのポイントをお話しします。
乾燥肌
乾燥肌の人は徹底した保湿が大切です。特に重要なのは化粧水と乳液やクリーム。
冬は乳液とクリームの両方を使用し、乾燥や小じわが気になる部分は重ねづけするのも効果的だといえます。
乾燥肌は皮膚のバリア機能が低下して、紫外線や摩擦の刺激を受けやすい状態です。
化粧品がピリピリするようなら、敏感肌用のスキンケアを使うことをおすすめします。
オイリー肌
オイリー肌の人は肌がテカったりベタついたりしやすいですが、洗顔のしすぎは乾燥を招きます。
洗顔時はこすらないように優しくたっぷりの泡で包み込むように洗い、軽めの化粧水や乳液で保湿しましょう。
ベタつきを気にして保湿を怠ると、乾燥が原因で皮脂が過剰になります。
また、生活習慣の乱れも皮脂の過剰分泌を招くため、十分な睡眠を取ることも大切です。
⚫︎正しいスキンケアで冬もみずみずしい美肌をめざそう
ネットやテレビでは様々なスキンケア方法が紹介されているため「どれが正しいの?」と迷うことも多いですが、この記事を参考に正しいスキンケアをおこなってみて下さい。
間違ったケアを続けると、乾燥を防ぐつもりが逆に肌荒れを起こしてしまうということもあります。
また、オイリー肌の人も適度な乾燥対策は必要なので注意が必要です。
自分の肌に合った正しいスキンケアで、冬もみずみずしい美肌をめざしましょう!
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この記事の執筆者
大山多恵子
美容・健康に関する記事を中心に、WEBライターとして約7年間活動中。
「記事を書き続けるにつれ、日々のスキンケアやバランスの取れた食事の大切さを痛感しています。今後も学んだことを皆さんと共有していけたら幸いです!」