さまざまなスキンケア用品に入っている成分、それが「ヒアルロン酸」です。ただ、「肌に良い成分だということは知っているけれど、具体的にどんな作用でどんな効果を示すものなのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

そんな人のために、ここでは、「ヒアルロン酸とは何か」「ヒアルロン酸の効果とは」「ほかの成分と併用はできるのか」について、3000記事以上の美容記事を手掛けてきた作者が詳細に解説していきます。

だれもが持っているぷるぷる成分、それがヒアルロン酸です

まず、「ヒアルロン酸とはどのようなものか」について見ていきましょう。

ヒアルロン酸は、だれの肌にでも存在する成分です。

私たちの肌は、肌の表面である「表皮」と、その下(奥)にある「真皮」で成り立っています。そしてこの真皮には、繊維状に張り巡らされたコラーゲン、その間をブロック状に満たすヒアルロン酸、さらにしなやかな柔軟さでコラーゲン・ヒアルロン酸を繋ぐエラスチンや、これらを生み出し続ける繊維芽細胞によって成り立っています。

つまり、ヒアルロン酸は肌の弾力を保つために必要な構成要素のうちのひとつなのです。

ただ、年齢を重ねることで、繊維芽細胞の働きは衰えていきます。そのため、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの量が減り、肌が弾力を失っていくことになります。

自身の6000倍もの水分保持力を持つ

「年齢とともにハリを失った肌を元のような肌にするにはどうしたらいいか?」を考えたとき、まず真っ先に思いつくのは、やはり「外部からヒアルロン酸などを取り込むこと」でしょう。

しかし残念ながら、ヒアルロン酸をどれだけ肌に塗りつけたとしても、肌が直接的に弾力を取り戻すことはありません。ヒアルロン酸の分子は、肌の分子よりもずっと大きいので、真皮層に届くことはないのです。

もっとも、だからといって、「ヒアルロン酸入りのスキンケア用品を肌に塗っても、まったくの無意味である」ということはありません。

なぜならヒアルロン酸には、高い保湿効果があるからです。

ヒアルロン酸は、自身の体積の6000倍もの保水力があります。水をしっかりぎゅっと抱え込むことができるため、湿度が低い環境下(冬など)でも潤った肌をキープすることに役立ちます。

潤った肌は、「水分のベール」を表皮の上に張り巡らされている状態です。この水分のベールは、外界からの刺激(紫外線やほこりなど)をブロックする役目を果たすことができます。水分のベールは肌のバリア機能として活躍し、肌トラブルから守ってくれるのです。たとえば、年代を問わず多くの人が悩まされることになる「ニキビ」も、水分のベールをしっかり張り巡らせることで予防できますし、またできてしまったニキビを早く治すためにもこれが役立ちます。

加えて、ヒアルロン酸は敏感肌の人でも安心して使えるというメリットがあります。安定性が極めて高い成分であるうえ、肌に保護膜を作ることができるからです。もともと人間の体の中にある成分でもあり、安心して使えるのも魅力です。

ほかの保湿成分との併用もOK

ヒアルロン酸はとても優れた保湿成分ですが、「ヒアルロン酸を使ったら、ほかの保湿成分を使ってはいけない」ということはありません。

たとえば、肌の水分の蒸発を抑えて、外部からも水分を引き寄せる「グリセリン」はヒアルロン酸ととても相性の良いものです。ちなみにグリセリンは、水分をぎゅっとつかんで離さないという性質を持つ保湿成分です。

真皮層の繊維質としてヒアルロン酸と接しているコラーゲンやエラスチンは、ヒアルロン酸と同じように水分を抱え込むタイプの保湿成分として、ヒアルロン酸とよく一緒に配合されます。

水分を挟み込んでキープするセラミドも、ヒアルロン酸と一緒にスキンケア商品に配合されることがあります。

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アイコニックでは、安心して使えるヒアルロン酸を、グリセリンなどのほかの保湿成分と組み合わせたスキンケア用品を取り扱っています。

たとえば「ポタニーニスキンローション」は、前述のグリセリンとヒアルロン酸、そしてヒアルロン酸と同等程度の保水効果を誇るプロテオグリカンなどを配合した商品です。

Potanini ポタニーニスキンローション

Potanini ポタニーニスキンローション
50mL ¥3,300
保湿性・浸透性・安全面に優れたテックスウォーター※を使用。
プロテオグリカン等、良質な保湿成分配合で、肌本来の美しさへ導く。界面活性剤・アルコール・防腐剤・色素・香料オールフリー

※アルカリ性質の高機能還元性ミネラルイオン水

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参考:

「正しいスキンケア事典」吉木伸子 岡田美代治 小田真紀子 p40-42 p26-29
https://www.biyougeka.com/column/antiaging/column-hyaluronic-acid1
https://www.nara.kindai.ac.jp/labo/research/010.php
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/sensitive-skin
https://www.nikibic.net/lab/treatment/self/lotion
https://www.ichimaru.co.jp/research/proteoglycan/72

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